No.260 開口不全症候群 (ロックジョー)

開口不全症候群(ロックジョー)は、英名で「Cockatiel Lock Jow Syndrome(CLJS)」と言います。主にオカメインコのヒナに発症する病気で、口(クチバシ)が開かなくなるようになり、食事を摂取できなくなり、衰弱死してしまいます。

ロックジョーの原因は、細菌感染によるものと言われています。ロックジョーを発症する前に、上部気道疾患(URTD)が先に発症します。URTDの中でも特に、化膿性副鼻腔炎に続発するケースが多いです。URTDの病原菌が、ロックジョーを引き起こす原因菌と考えられ、ボルデテラ(Bardetella avim)が最も重要な原因菌であると推測されています。また、その他の細菌やマイコプラズマ、真菌なども関連性が疑われています。

症状は、原因菌による炎症が顎や頬の細胞組織に波及して口が動かなくなります。URTD→半開きの濁った眼→顎の可動域の低下→食事ができなくて衰弱死。という風に病態が進みます。

治療は、抗生剤の投与を中心に、消炎剤、半導体レーザー、代替医療、リハビリなどを組み合わせて行います。自力で食事を摂取できないため、強制給餌による食事も行われます。強制給餌は誤嚥に十分注意して行う必要があります。

ロックジョーを防ぐため、オカメインコのヒナをお迎えした際は、まずは、動物病院で診察を受けて下さい。治療が難しい疾患ですが、早期に見つかれば救命率が高まります。ペットショップやブリーダーからオカメインコのヒナをお迎えする際は、必ず食事をしっかり食べているか確認して下さい。あまり食べていない、口を開きにくそうにしている場合、ロックジョーを発症している恐れがあります。


ロックジョーのオカメインコのヒナ