No.204 第18回 飼主様向けセミナー

昨日のウェスト動物病院飼主様向けセミナー『動物の行動学~犬と猫との幸せな付き合い方』にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。皆様と動物との幸せな関係の一助になったのなら嬉しいです。

以下、入交先生の講演からのピックアップです。


・劣位行動(自信のない行動):唇を舐める、口をモグモグする、歯を全部見せる、眼を反らす、あくびをする、パンティングなど
・優位行動(自身のある行動):行動を変えない
・劣位行動と優位行動が同時や交互にみられることもある
・社会性のある動物は本来ケンカをしたくない
・劣位行動を取る固体がコミュニケーションをリードする
・飼主さんと見つめ合うと幸せホルモン(オキシトシン)が出る。長いのはダメ
・学習能力9歳、知能指数2歳
・アルファーシンドローム(権勢症候群)は嘘
・体罰や圧力で威厳を保つのではなく、正しい方向に導き、教える
・「しつけ」とは動物に恐怖を与えることではなく、正しく学習させること


・食べ物が豊富であれば、社会を形成し個々を認識しあう
・友達同士は首から下を舐めるが嫌がる猫もいる
・仲良しはくっついて寝る
・尻尾を立てているときは機嫌が良い
・尻尾を立てて体をスリスリはお帰りなさいと言っている
・おもちゃは飽きないようにローテーションで与える
・柔らかいところに寝るのが好き
・隠れられるところが必要
・一番活動的なのは早朝と夕暮れ時(クレパスキュラ)
・トイレは大きく(頭からお尻までの1.5倍)、静かな場所、真っ暗になる場所はダメ、砂は細かめ、猫の数+1個のトイレが最低必要

などでした。次回はご質問への回答です。

以下もご参照下さい
No145 犬の行動学
No146 優位性行動・劣位性行動
No150 猫の行動学
No151 猫の排泄の問題