スッポンモドキの SCUDは、皮膚や甲羅の感染から始まり、全身の敗血症にまで進行する可能性のある重篤な疾患です。スッポンモドキは完全水棲のカメであり、水槽環境の影響を一生受け続けます。水槽管理の乱れが全身の感染リスクにさらされるという種です。SCUDは突然起こる病気に見えますが、実際には日常管理の小さな問題が積み重なった結果として発症するケースがほとんどです。
スッポンモドキは完全水棲ですので、水質の悪化はより深刻な問題に発展します。不衛生な環境で飼育されると皮膚全体に感染を起こし敗血症となりますMBD(代謝性骨疾患)にも罹患している事が多いです。
Aeromonas, Pseudomonas, Citrobacter など水環境に存在する常在菌(グラム陰性菌)がよく検出されますが、SCUDの本質は、水質悪化(アンモニア・亜硝酸)、濾過不足、不安定な水温、栄養不良やMBD(代謝性骨疾患)、皮膚・甲羅の微細な損傷といった、免疫力が低下した状態が原因です。
症状は、腹甲や皮膚の赤み、紫斑、点状出血、白色・黄色の膿、えぐれた潰瘍、食欲低下、元気消失などがみられます。複数当てはまる場合、すでに全身感染に進行している可能性があります。SCUDは、見た目だけで判断できる病気ではありません。診断は、視診・触診、細菌培養・薬剤感受性試験、血液検査・画像検査などを組み合わせて行います。
治療は、
・飼育環境の全面的見直し
・局所治療
・全身抗菌治療・支持療法
ですが、敗血症になっていると命を失うことも多い治療の難しい疾患です。

スッポンモドキの SCUD
こちらもご参照下さい
No.323 代謝性骨疾患 (Metabolic bone disease:MBD)





