No.250 ロキベトマブ (サイトポイント 抗犬IL-31モノクローナル抗体)

前述したアポキルは飲み薬でしたが、ロキベトマブという新しい月に1度のアトピー性皮膚炎の注射薬サイトポイントも発売されています。アポキルはアトピー性皮膚炎・食餌アレルギー両方の痒みを和らげますが、サイトポイントはアトピー性皮膚炎の痒みにのみ効果があります。

痒みにおける主要なサイトカインは、IL(インターロイキン)4.5.10.13.31で、犬ではとくにIL-31が重要ですが(ヒトではIL-4と13が重要で、デュピクセントという薬が販売されています)、アポキル(オクラシチニブ)が、IL-31が知覚神経の受容体に結合したヤヌスキナーゼ(JAK)の反応を阻害するのに比べ、サイトポイント(ロキベトマブ)は受容体に結合する前にIL-31を中和して痒みをストップします。

サイトポイントは、月1回の注射投与で便利なのですが、アポキルよりも症例を選びます。外耳炎の管理ができていない場合、シャンプーなどが併用できない場合、皮膚の炎症が慢性状態の場合は、ステロイドやアポキルなどを使って管理してからの投与が必要です。また、暑い時期より寒い次期の方が効果的です。


こちらもご参照下さい
No23 アトピ-1
No24 アトピ-2
No25 アトピ-3
No249 オクラシチニブ