No.438 冷房病と熱中症

動物もヒトと同じように、冷房に当たり続ける、体が冷え過ぎる、冷え過ぎた部屋から外に出ることなどを繰り返すことで自律神経が乱れ、元気がない、食欲不振、嘔吐、下痢、咳、鼻水など全身の不調を起こすこと、いわゆる冷房病にかかることがあります。

しかし、冷房病を恐れて室温の高い部屋で過ごさせると、熱中症を起こす可能性が高まります。動物は全身毛に覆われていること、汗があまりかけないこと、お散歩では地面からの温度の影響を受けやすいことなどから熱中症になりやすく、また、冷房病よりも熱中症の方が重症化するリスクが高いです。過剰にお部屋を冷やす必要はありませんが、まずは熱中症にならない様にしましょう。

飼育環境のコントロールが難しい季節ですが、動物の体温調節の機能は、品種や年齢、持病などによって個体差があるので、暑がりの動物もいれば寒がりの動物もいます。寒がりだと冷房の効いた部屋でお腹が冷えやすくなったりしますが、真夏に冷房のない部屋で過ごすと、今度は熱中症や夏バテを起こしやすくなります。犬や猫なら、洋服を着せたり、ブランケットや毛布などをお部屋の中に用意しておくなどの工夫も良いです。

よくあるトラブルは、お家の中に冷房が効いたお部屋があるのに、暑い部屋に行ってしまうので、寒過ぎたんだとヒトが判断してしまい、そのまま熱中症になってしまうケースです。動物は暑いから涼しい部屋に行こうと思わない場合があります。あくまで個体差があり目安ですが、以下の快適な温度と湿度をご参考にしていただいて、動物もヒトも事故の無いように夏を乗り切ってください。

夏場に推奨される室温と湿度の目安
犬:室温20~24℃、湿度40~60%
猫:室温20~25℃、湿度40~60%
フェレット:室温15~24℃、湿度40~60%
ウサギ:室温16~22℃、湿度30~60%
チンチラ:温度15~20℃、湿度30~40%
モルモット:室温18~24℃、湿度50~60%
ハムスター:室温20~26℃、湿度40~60%
セキセイインコ・オカメインコ:室温20~28℃、湿度40~60%
文鳥:室温25~28℃、湿度50~60%
ヒト:室温25~28℃、湿度50~60%


熱中症のチンチラ 一番高温に弱い動物はチンチラです

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No.54 動物が快適な気温・湿度
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