No.152 ヒアリ(火蟻)

ヒアリは体長2.5~6.0mmの赤茶色でツヤツヤしている小さなアリです。腹部に2つのコブがあり、お尻に毒針があります。日当たりの良い場所に土でドーム状の大きなアリ塚を作り集団で生活します。攻撃性が強く集団でおそいかかってきます。南米原産ですが、北米、中国、オーストラリアなどで定着しています。これまで日本では見つかっていませんでしたが、今年の6月以降、各地で見つかっています。外国から来たコンテナの中や、コンテナを水揚げするコンテナヤードで見つかっています。

ヒトがヒアリに刺されると、アルカロイド系の毒によって『熱いっ』という火傷のような感覚があり、激しい痛みを覚え水疱状に腫れます。通常は重症になることはなく1週間ほどで完治しますが、以前にヒアリに刺されたことがある人はアナフィラキシー性ショックを起こし死亡する場合もあります。

日本で犬や猫でのヒアリの被害の報告は今のところありませが、ヒトと同じ様な症状を出す可能性はあると考えられます。もし、大きなアリ塚を見たときなどは近づかないようにし、環境省の関東地方環境事務所(TEL 0486000516)などに連絡してください。


ヒアリの特徴


ヒアリのアリ塚