No.264 第19回 飼主様向けセミナー ご質問のまとめ

今回の内容と違うご質問もありますが、私なりに答えさせていただきます。

犬のUV防護服について
犬も強い紫外線を長時間浴び続けると皮膚や眼にダメージを受けます。外飼いでずっと紫外線を浴びるのは良くないと考えられます。しかし、犬はヒトと寿命が違うので、紫外線に対してヒトほど神経質に注意しなくても良いと思います。イタリアングレーハウンドやヘアレスドッグなどの被毛が少ない犬が着るのは良いと思います。また、おしゃれとして犬が喜んで着てくれるならそれもOKです。

動物の皮膚構造
被毛があることを除けば、それほどヒトとかわりませんが、真皮層は厚く、皮膚と筋肉の間の脂肪組織(皮下織)は、動物種によりますが、基本的に動物の方が発達しています。

猫のトイレ
No151 猫の排泄の問題をご参照下さい。

犬にとっての充実した生活
犬や猫、他の動物も明日の心配はしていません。今が心身ともに快適かどうかが全てです。また、犬は飼主さんのことが大好きです。飼主さんが幸せなら犬も幸せで充実した生活を送れると思います。

高齢犬からの歯磨き
若い犬でも高齢犬でも歯磨きは一緒です。デンタルブラシで歯磨きをしてあげる事が最も推奨されています。最初は嫌がる場合も多いので、おやつなどを利用し、少しずつ時間をかけながら習慣づけてあげて下さい。ガムやジェルなどの効果は限定的です。また、歯垢のうちは歯磨きは有効ですが、歯石になってしまったら、いくら歯磨きをしても効果はありません。スケーリングが必要です。
こちらもご参照下さい
No18 歯石
No97 歯周病1
No98 歯周病2
No108 高齢動物の歯の疾患
No134 プラークコントロール
No218 口腔鼻腔瘻

カロリーを抑えた食事を取り、SPF値の高いサンスクリーン剤で紫外線を避け、セラミドを塗りましょう。