No.182 急な災害に備えて

災害時はご自分の安全が第一です。冷静になって、ご自分とご家族、ペットの安全を確保して下さい。ペットも突然の災害にいつもとは違う行動をとってしまうことがあります。リードやケージなどに災害に配慮した対策を考えることも必要です。

1.同行避難
避難する時にはペットと同行避難することが原則です。離れた場所にいた場合には、自分の被害状況、避難所との距離、避難指示などをしっかり考慮し、避難させるかどうかの判断が必要です。もし、ペットとはぐれてしまった場合には、ペットの情報を自治体の動物担当部署や警察等に届け出て下さい。

2.同行避難の方法
同行避難する際には、普段よりしっかりとリードの確認や首輪が抜けないかどうかの確認を行ってください。猫ちゃんやうさぎちゃん、その他の動物の場合でも移動しやすいようにコンパクトなキャリーバッグやケージに入れ、逃走しないようにガムテープで固定することなども必要です。

3.避難後の生活
様々な人が共同生活をする場において、ペットの存在は心の支えになるという方がいる一方で、アレルギーを持った方や、咬傷事故や鳴き声への苦情、体毛や糞尿処理など 衛生面でトラブルになることもあります。飼育管理は飼い主さんの責任で衛生的な管理を行うとともに、飼い主同士で周りの人に配慮したルールを作ることも重要です。

4.ストレス
ペットもストレスから体調を崩したり、病気が発生しやすくなるため、飼主さんはペットの体調に慎重に気を配り不安を取り除いてあげる必要があります。

災害時に備えて準備しておきたいもの (一例です)
・水(3日分程度)
・フード(1週間分程度)
・食事用の器(折りたためるものがオススメです)
・薬(1週間分程度)
・名札(連絡先付きの物)
・マイクロチップ
・リード
・キャリーケース
・飼育メモ(生年月日・病歴・ワクチン歴など)
・ペットシーツ
・タオル
・ビニール袋
・新聞紙

ポイント
1.いつもと同じものを
災害時はいつもと違う環境になってしまいます。普段と同じものを食べたり使ったりできるように日頃から準備しておいてください。なるべくコンパクトなものを用意して下さい。そして、薬など命に関わるものは、しっかりと準備してください。
2.情報がわかるように
東日本大震災の時には名札もマイフロチップもないワンちゃんや猫ちゃんが沢山いました。離れ離れになってしまった場合でも、できるだけ早く飼い主様の情報が分かるようにしてください。

災害時には、大きな混乱が予想されます。動物たちが安全・安心な生活を送れるように日頃から準備してください。詳しいことは、横浜市獣医師会のホームページの『人とペットの災害対策ガイドライン』のページをご覧ください。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html


車中泊