No.399 ジステンパー

ジステンパーウイルス感染症は、犬、フェレットがジステンパーウイルスに感染することで発症します。極めて感染力が強く、既に感染している犬やフェレットの目脂や鼻水、唾液、尿、便などに接触して感染(接触感染)したり、咳やくしゃみで空中に飛散したウイルスを吸いこんだりして感染(飛沫感染)します。地域や季節の差がなく発生し、死亡率が極めて高い病気です。

初めは、眼が開けづらい、目脂や鼻水、40℃前後の発熱、食欲や元気がなくなるといった症状が現れ、続いて咳やくしゃみといった呼吸器症状や、嘔吐・下痢などの消化器症状が認められます。これらは、細菌の二次感染によってさらに悪化し重度な肺炎を引き起こすことがあります。免疫が十分に応答しない場合、ウイルスは神経系にまで侵入し、脳脊髄炎を起こし、麻痺や痙攣(けいれん)、運動失調といった神経症状がみられます。神経症状は呼吸器系や消化器系の症状と同時に起こってくることもあれば、これらの症状が改善してから数週から数ヵ月後に突然現れることもあります。この他に脈絡網膜炎や網膜剥離、視神経炎による失明や化膿性皮膚炎、鼻やパッドの角化が進んで硬くなる(ハードパッド)が出ることもあります。病気が回復した後にも失明や神経症状、歯のエナメル質形成不全が後遺症として残ることもあります。

治療は対症療法のみで特効薬はありません。また、フェレットはほぼ救命できません。予防はワクチンです。効果は100%ではありませんが、きちんとしたプログラムで接種しましょう。フェレットのワクチンは日本に専用のものはありませんが、犬用を使用して免疫ができることが確認されています。


ジステンパーのフェレット