耳血腫とは、耳介と呼ばれる犬の耳の軟骨付近の皮膚と軟骨の間に血液や血液を含んだ液体が溜まってしまう病気のことをいいます。ヒトの場合は柔道やラグビーなどの頭部に外傷を負うこのとあるスポーツによって生じるため「スポーツ外傷」と呼ばれることがあります。犬の場合も、打撲などの外傷によって内出血が起きること、強くひっかくことや、耳を掻いてできた傷に細菌が感染したりして発症します。外耳炎を伴っていることが多いです。耳血腫を引き起こすと耳が腫れあがり、熱をもったり、痛みや痒みをともなうことがあります。垂れ耳の大型犬に多く小型犬や猫では稀です。
治療には、内科的な治療と外科的な治療がありますが、内科治療ではステロイド剤やピシバニール(抗癌剤の一種)などを使用します。内科治療で治らない場合は外科手術となります。
犬の耳血腫