No.321 セキセイインコの肥満

セキセイインコは肥満になりやすい動物です。個体差がありますが、
40g以上 肥満
40-35g 太り気味
35-30g 適正
30-25g 痩せ気味
25g以下 痩せ過ぎ
が、目安です。普段からご自宅でも週に1度くらいの体重測定を行うと良いです。

体重以外にも、胸やお腹が膨らむ、飛ばなくなる、便秘、便の切れが悪くなるなどは肥満のサインかもしれません。

肥満になる原因は、病気、加齢による代謝の減少、食べすぎ、運動不足などです。病気の場合、甲状腺腫や甲状腺機能低下症が原因の場合が多いです。甲状腺の機能が低下すると代謝が悪くなり肥満となります。加齢の場合は運動量が減り代謝が悪くなります。脂肪分の高い食事を控え老鳥用などのフードに切り替えましょう。遊んであげたり放鳥も必要です。

しかし、1番多い理由は食べ過ぎです。通常セキセイインコは、1度にたくさん食べるのではなく、自分でペース配分をしながら1日に必要な量を数回にわけて摂取します。太っているインコは、さまざまな理由からペース配分を誤り食べ過ぎてしまいます。

太って来たなと感じたら、まずは甲状腺の病気などがないか判断し、生活環境を見直しましょう。太りやすい環境は
・おやつを入れっぱなし(粟穂、かじりま専科など)
・脂肪分の多い餌を与えている(カナリヤシード、オーツ麦、麻の実など)
・放鳥時間や遊ぶ時間が短いなどの運動不足(おもちゃを上手く使ってください)
・羽切り(クリッピング)をしている
・睡眠時間が短い(1日12時間以上暗くしましょう)
・食べる事以外の楽しみがない
・一度にたくさんの食事を入れてしまう
上記のような環境であれば改善が必要です。


肥満(55g)のセキセイインコ