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No.122 熊本地震

 このたびの熊本県を中心とした群発の大地震に被災された方々と動物たちのご無事と、被災地の一刻も早い復興をお祈りします。

3月14日から10日間が経ちましたがその間に1000回に近い数の地震が来るなんて想像もできません。現地の方々のご苦労と不安は相当なものでしょう。人間が優先なのは仕方ないにせよ動物たちのことも気になります。

横浜市に在住の方でも、熊本県や周囲が地元だったりご親戚やお友達がいらっしゃる方は少なくないと思います。

できることから支援していこうと21日から受付に募金箱を設置させていただいております。すでに募金をして下さったかたもいらっしゃいます。ありがとうございます。

被災地の人々、動物たちが1日でも早く安心して暮らせる日常を取り戻せるように願っています。


No.121 体表リンパ節の腫大 (Swelling of a lymph node)

リンパ節はリンパ液が流れる管が集まった場所で体の内外のあちこちにあります。主な役割はリンパ管の中を流れる病原体、毒素、老廃物などを取り除きリンパ液を濾過することです。また、骨髄で作られたリンパ球を一時的にストックして成熟させる働きもあります。リンパ節のうち体の表面にあって触ることができるものを体表リンパ節といいます。

主な体表リンパ節は、下顎リンパ節、浅頚リンパ節、腋窩リンパ節、鼠径リンパ節、膝窩リンパ節です。

下顎リンパ節以外は、よほど注意深く触らない限り、正常時はわかりません。これらの体表リンパ節が腫大した場合は、FNA(穿刺吸引細胞診)などによりリンパ節内の細胞を観察しどのような原因で腫れているのかを調べます。体表リンパ節腫大の主な原因は下記の4つです。
正常なリンパ節:成熟リンパ球が大多数を占め(70-90%)、比較的少数の中型のリンパ球やリンパ芽球(若いリンパ球)が混在する球集団として観察され、マクロファージ(単球から分化し老廃化した自己細胞を細胞内に取り込んで消化処理する働きと、ヘルパーT細胞へ微生物が体内に侵入してきたことを知らせる抗原提示の役割があります)や形質細胞(炎症細胞の代表選手で、液性免疫の主役である免疫グロブリン産生を担っています)も少数みられます。
1.反応性過形成:多数の形質細胞が認められる。炎症反応はみられない。
2.リンパ節炎: 5%以上の好中球や好酸球の増加。全身的な炎症反応の存在、元気、食欲の低下。リンパ節の疼痛が認められる。
3.リンパ腫:リンパ節内に中~大型のリンパ球(リンパ芽球)の割合が80%を超えて認められる。炎症細胞が存在することもある。
4.他の腫瘍のリンパ節転移:均一なリンパ球集団の中で小集塊を形成して、あるいは孤在性に存在し周囲の細胞とは異なって見える。

FNAなどの簡単な検査ではっきりしない場合は、手術によりリンパ節を摘出し組織生検を行います。

今回は難しい単語が多くなりましたが、簡単にまとめると

体表リンパ節の腫れを見つける→リンパ節に針を刺して中の細胞を調べる→はっきりしない場合は手術でそのリンパ節を取って調べる

という流れになります。体表リンパ節がはっきりと触れる場合、普段と違うなと感じた場合は早目にご相談くだ


No.120 甘咬み (Bite at)

犬、猫、フェレットなどの若い個体では、遊びでじゃれつき甘咬みをすることがよくあります。力加減がわからない個体であったり興奮しすぎると、ヒトにとって痛かったり場合によっては怪我となる場合もあります。甘咬みの原因は母親や兄弟から早く離れさせられてしまい社会性が十分に養われていないことが主な原因といわれています。今回は甘咬みへの対処です。

まず基本は、力を入れて咬んだ瞬間に「痛いっ」と言って離れ、しばらく(1分程度)無視することです。これを繰り返し行い、力を入れて咬んではいけないということを学ばせます。よく言われている、咬まれたときに指や手を口の奥に突っ込むという方法は、まれに上手く行くこともありますが、より興奮してさらに激しく咬むようになり逆効果な場合が多いです。また、咬んできたときに叩くのはヒトの手を怖がるようになり、より攻撃性が増す場合があります。体罰は厳禁です。

単純な無視が効果的でないような場合には「痛いっ」と言ったあと別の部屋に行ってしまいましょう。そのときに、動物を残した部屋におもちゃなど興味を引く物を残さないことが重要です。飼主さんと遊べなくてつまらないと思わせることが大切です。別の部屋から戻ったら、また普通に接してください。また咬んで来た場合には同じことを根気よく繰り返します。

上記の方法でうまく行かない場合によくみられるのは長時間のお留守番をさせている場合です。まだ幼い動物にとって6時間以上を1匹で孤独に過ごすことは非常に過酷なことで、エネルギーも発散できず大きなストレスとなります。ご親戚やお友達、ペットシッターさんなどに協力してもらい、長い時間の孤独を与えないようにしましょう。小さいうちは咬むことが好きなものです。遊ぶ時間やお散歩の時間を増やしてストレスを発散させることも重要です。

繰り返し根気よく愛情を持って、「痛いっ」→無視を行ってください。そして長時間の孤独を与えないようにしてください。


No.119 テフロン (Teflon)

テフロンは商品名で、ポリテトラフルオルオエチレン(PTFE)というフッ素樹脂です。テフロン加工された調理器は摩擦係数が低く、焦げ付き辛いのが特徴で、物質自体の安定性もあり、水、酸、熱などにも強いので、フライパン、炊飯器、鍋など調理器具によく使われています。しかし、このテフロンが生体に対して毒になる場合があることがあり、テフロン中毒、フッ素中毒などと呼ばれています。

ヒトの場合のテフロン中毒はフライパンを火にかけながら居眠りをしてしまった場合などに起こります。PTFEは高温約400℃になると、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペン、プロペン、フロロメタン、ブテンなどのさまざまな有毒ガスを発生します。400℃というのは火力にもよりますが、フライパンを5分加熱すると到達できる温度です。これらのガスは目に見えず臭いもほとんどありません。これらを吸引するとヒトでは数時間後に、呼吸困難、めまい、吐き気、頭痛など、ポリマーヒューム熱というインフルエンザのような症状を起こすことが知られています。通常は適切な治療で回復しますが、放置すると肺水腫となり死亡例もあります。

動物ではとりわけ、セキセイインコ、文鳥などの小鳥に事故が多いです(犬の報告例もあります)。鳥類は肺のガス交換の効率が良いため、一般的にガス毒に感受性が高く、PTFEの発生するガスにたいしても重篤な症状を示します。症状は呼吸困難で肺の出血と浮腫が起こります。肺が溶けているような病理所見がみられます。

テフロン加工製品はきちんと使用すれば便利なものだと思います。しかし、小鳥を飼っている方は、調理中は同じ部屋に入れないなど、十分な注意をして下さい。

 


No.118 第15回 飼主様向けセミナー

昨日、横浜ベイシェラトンホテルで、麻酔・鎮痛の専門医の長濱正太郎先生をお迎えして、15回目の飼主様向けセミナーを行いました。ご参加いただいた皆様方、本当にありがとうございました。

講演にもあったように、現在の全身麻酔は動物においてもバランス麻酔が行われています。麻薬なども含む鎮痛薬はじめ様々な薬、局所麻酔・硬膜外麻酔なども併用して、実際の麻酔薬をできるだけ減らし、血圧低下などの麻酔リスクを最小限にしていることがおわかりになっていただけたかと思います。

アンケートの中に、長濱先生に麻酔医をやってもらっての当院での手術は可能か?というご質問がありました。麻酔科に限らず、軟部外科・整形外科・内科・循環器科・脳神経科・眼科・皮膚科・腫瘍科・エキゾチック・臨床病理・画像診断・などの各専門医の先生とのコラボレーションは可能です。ご希望の方はご相談ください。

他の分野と同じように麻酔科学も日進月歩です。これからも、どんどん良い薬、良い方法が出てくると思います。当院でも麻酔リスクを少しでも減らせるように精進したいと考えております。


No.117 全身麻酔 (General anesthesia)

動物を診療する上で全身麻酔をかけなければならない場面はヒトの場合よりも多くあります。各種の手術はもちろん、ヒトでは通常全身麻酔なしでできる、歯石の除去や抜歯などの歯科の治療、内視鏡、CTやMRIの画像の検査。レントゲン撮影も場合によっては全身麻酔が必要です。今回は全身麻酔の流れについてご説明します。

動物に全身麻酔をかけるときの第一歩は、その動物に対して安全に麻酔がかけられるかどうかを判断することです。身体一般検査のほか、通常、血液検査、レントゲン検査などを行います。動物が高齢の場合や持病がある場合などは、超音波検査、血圧測定、心電図、その他の検査をする場合もあります。これらを術前検査といいます。
術前検査の結果をふまえ、手術において予想される侵襲の度合いや、興奮しやすい、ひどく臆病などの動物の性格なども考慮します。これらの情報を総合してリスク評価を行い麻酔プランをたてます。

実際の全身麻酔の流れは、
・準備:点滴、酸素化など
・前投与:心臓を守るための副交感神経遮断剤、鎮静剤、鎮痛剤などの投与
・導入:麻酔薬の静脈注射、マスクや麻酔BOXで導入し、気管tubeなどを挿管。局所麻酔薬の投与
・維持:吸入麻酔薬、麻酔薬の持続点滴で維持。鎮痛剤の投与
・覚醒:気管tubeなどの抜管、鎮痛剤、拮抗薬の投与
・術後管理
簡単にいえば上記のような流れになります。

導入時からは麻酔管理を行います。麻酔管理には2つの大きな目的があります。
1.術中・術後の痛みを取り除く
2.手術時の危険から命を守る
この目的のために、血圧・脈拍・心電図・呼吸数・体温・尿量・意識・血中酸素濃度、呼気時の二酸化炭素濃度などを測定・記録します。これをチャートと呼びます。

麻酔科学が発達した今でも、術中は大きな危険が潜んでいます。除痛と同じく「命を守る」働きが欠かせません。アメリカの大きな動物病院の統計では、犬猫における術前検査で全身麻酔をしても大丈夫だと判断して麻酔を行った場合の麻酔事故は1/1000だったそうです。

現在では、「安全」、「快適」、「確実」といった言葉が当然のように麻酔にも投げかけられています。当院でも日々そうした目標に近づくべく努力しています。

今年の飼主様向けセミナーは、麻酔・鎮痛の専門医の長濱正太郎先生をお迎えしての麻酔のお話です。参加ご希望の方は締め切りがせまってますのでお早目にお申込みください。


麻酔器と麻酔モニター


No.116 会陰ヘルニア(Perineoceie)

会陰ヘルニアは、直腸を支える筋肉(肛門挙筋)がホルモン(とくに性ホルモン。また、甲状腺ホルモン、副腎のホルモンの影響を受けているとも考えられています)の影響により萎縮して、直腸が外肛門括約筋と尾骨筋の間からヘルニアを起こし、しぶりや排便困難をといった症状をしめす疾患です。重度になると膀胱や前立腺もヘルニアを起こし排尿困難になる場合もあります。

中・老齢動物の未去勢オスに多くみられる疾患で、さまざまな犬種で発生します。とくに、M・ダックスフント、ウェルシュ・コーギー・ペンブローブではよく起こります。猫にも稀にみられます。また、ほとんどの症例で両側性です。

治療は外科的な修復で行います。様々な術式がありますが、当院では現在、内閉鎖筋・浅殿筋フラップと去勢が行われていない場合は去勢手術、病態が重度の場合は腹腔側から直腸の腹壁縫合と精索を利用して膀胱・前立腺の脱出を防ぐ術式を組み合わせます。全て行うと3~4時間かかります。手術が上手くいっても数年後に再発する場合があります。

初期の方が手術も簡単に済むのはもちろんなのですが、直腸がヘルニアを起こす前にみつけるのは、なかなか大変です。可能なら症状のないうちに発見して、手術をするのが推奨されます。高齢のワンちゃんを飼っている方は肛門の横をよく触ってあげてみてください。

会陰ヘルニアの予防は若い時期での去勢手術です。


No.115 高齢動物に対してできること 3

介護
介護とは、病気や高齢で日常生活の身体的困難に対して補助したり看護することです。動物だけではなく看護する側の飼主さんのQOLの改善を目指すことが必要です。
まずは、環境の整備が必要です。温度や湿度の管理は重要です。高齢の動物は多くの時間を睡眠にあてますので、安心して眠れる場所の確保は重要です。必要に応じて、低反発マット、エアマットレス、エンドレスゲージなども用意してください。
看るポイントは
・体の疼痛:痛みがないかどうか
・消化器・泌尿器:飲水量、食事量、食べ方、尿の量・状態、排便量・状態、排泄の仕方
・循環器・呼吸器:咳や呼吸の仕方、回数
・皮膚:炎症、褥瘡
・精神:夜泣き、不眠
などでしょうか。
介護のコツは、ひと手間の繰り返しを惜しまないようにすることです。例えば、夜泣き(→111)をしているからすぐに睡眠導入剤とか、痛みがあるからすぐに鎮痛剤とかではなく、まずは夜泣きの原因を考えてみて、薬を使わずに対処できることをやってみるとか、痛みなら体位の工夫をしたりマッサージをしてみるなどです。
また、猫においては、外を見ることが好きな場合が多いので、屋外の様子が良く見える場所に安全なスペースを作ってあげたり、高いところも好きなので、上りやすくて万が一落下しても安全な場所を作ってあげると喜びます。

心構え
動物が快適に暮らしていくためには、最低限『快食・快便・快眠』が必要です。しかし、高齢動物では、身体に様々な不調が生じて、通常の生活に支障をきたすようになります。若いころは明るく駆け回っていいた動物たちが、老いて快食・快便・快眠すら困難になって介護が必要な状態になっていくのをみているのは寂しくつらいものです。 そのときはまずは『こんなに長生きしてくれてるんだ、最後の最後までできるだけ快適に一緒にいよう』という考え方をしてみてください。そして、飼主さんの自身の無理のない範囲でひと手間の繰り返しを惜しまないように介護・看護をしてみてください。


No.114 高齢動物に対してできること 2

お手入れ・シャンプー・マッサージ
高齢になると自分自身で皮膚や被毛を清潔に保つことが困難になってきます。ブラッシングは犬でも猫でも可能な限り毎日行ってください。目ヤニを湿らせたコットンで取り除いたり、耳のお手入れをしたり(→57.58)、爪を切ってあげたり肛門腺の処置も重要です。
まず、皮膚や被毛を清潔に保つためにはシャンプーも必要です(→12)。しかし、シャンプーは動物にとって、かなり体力を消耗するものだということを理解してください。暖かい場所でぬるま湯で手早く行うことが必要です。皮膚にトラブルがある場合は獣医師にシャンプー剤を選んでもらってください。ドライヤーはナノイードライヤーが個人的にお勧めです。ドライシャンプーでは、皮膚や被毛を清潔に保てないのでおすすめできません。
マッサージも喜ぶ動物が多いです。時間がないときは優しく触ってあげるだけでも効果があります。毎日の習慣にしましょう(→20.21

刺激を与える
脳の老化を防ぎ認知症を予防するために、散歩コースを変えたり、遊び方を変えたりして脳に刺激を与えましょう。様々な頭を使うおもちゃも販売されています。
また、状況が許せば、犬や猫が7~10歳になったときに、また新しい若い犬や若い猫を一緒に飼うのも刺激を与えることになります。

必要な予防
予防接種も健康状態が良ければ、高齢動物ほどきちんとやることが重要です。犬の狂犬病ワクチン(→7.47)は法律で接種が義務付けられています(健康状態が悪く接種できない場合は猶予証明書が必要です)。混合ワクチンはもちろん、フィラリア、ノミ、ダニの予防も、現在では非常に安全な処置になっています。
自力で立ち上がるのが困難になり寝返りもできなくなってきたら、褥瘡(床ずれ)に気を付けてください。皮下組織の薄い、腰、肩、肘などはとくに褥瘡が起きやすいです。低反発マットやエアマットレスを使用して可能ならば2時間おきに体位を変えてあげることが必要です。
また、注意していただきたいものに脱水があります。高齢動物は飲水も困難になってくるため脱水状態になりやすいです。脱水は各臓器の働きを低下させます。また、慢性的な脱水が続くと高Na血症という治療の困難な状態になってしまいます。水分を十分に採らせましょう。犬猫の必要な飲水料は1kgあたり40~60ccです。状態によっては点滴で水分を補ってあげることが必要な場合もあります。

治療
高齢動物への薬物治療は、代謝が落ちていたり、病気が複数だったり、隠れている病気が存在することもあるので慎重に行う必要があります。当院では従来の治療法に加えて、副作用の少ない、レーザー、ホメオパシー、音響療法、サプリメント、漢方などの代替え医療を用いて統合医療を行っております。


No113. 高齢動物に対してできること 1

高齢動物に対してやってあげられることをまとめてみました。

定期的な健康診断・病気がないかどうかの確認
犬では、各種関節炎(→107)、椎間板ヘルニア(→82,83)、変形性脊椎症(→22)、歯周病(→18,108)、僧房弁閉鎖不全症、(→29,30,109)、腎不全(→55,56)、甲状腺機能低下症(→77)、副腎皮質機能亢進症(→79)、糖尿病、腫瘍(→92,93,94,95)、前立腺疾患、子宮疾患、会陰ヘルニア、白内障、認知症(→110,111,112
猫では、各種関節炎(→107)、変形性脊椎症(→22)、肥大型心筋症・高血圧(→29,30,109)、腎不全(→55,56)、甲状腺機能亢進症(→78)、糖尿病、便秘・巨大結腸症、腫瘍(→92,93,94,95
などがよくみられます。できれば症状が顕著になる前に病気をみつけた方が、動物も飼主さんも楽です。
・動きが鈍くなった
・散歩に行きたがらなくなった
・触られるのを嫌がるようになった
・食べる量が減った
・お水を飲む量が増えた(→3
・よく吐くようになった
・下痢もしくは便秘をすることが増えてきた
このような症状がみられたら、老化のせいと片付けず早目に診察を受けてください。小・中型犬で10歳、大型犬で7歳から、猫で10歳を超えたら、健康そうにみえても年に2~3回の健康診断を受けてください。

適度な運動・散歩
筋肉の維持、内臓の正常な活動、動物を寝たきりにさせないために適度な運動は重要です。また、体の自由が利かなくなってきた老犬にとって、楽しいお散歩は、心に安らぎ、脳に刺激を与えます。しかし、高齢の犬での運動・散歩にはいくつかの注意が必要です。
・首輪から胴輪に変える:頸の負担を減らします
・排泄のためだけの散歩にしない:屋内でもトイレができるようにトレーニングをしてください(若いうちからすべきです)
・補助具を使う:自立歩行ができなくなっても補助具を使いなるべくお散歩をしましょう
・歩けなくなってもカートに乗せて外へ出す:認知症の予防、夜泣きの防止に必要です
・季節ごとの注意点:春は花粉症やマダニ、夏は熱中症(→19)、秋は急な温度変化、冬は血行が悪く筋肉や関節の動きが悪いのでウォーミングアップをするなどが重要です
上記のようなことに注意して、量より質を意識した楽しいお散歩タイムにしてください。いずれにしても無理は厳禁です。