猫がトイレが嫌で排泄を我慢すると様々な問題が起こります。各種膀胱炎、尿石症、尿閉などの泌尿器系疾患、便秘、また、問題行動となるスプレーなどの排泄の失敗にもトイレが大きく関係しています。
猫はもともと、大きな面積を使って時間をかけて排泄します。野生の本能が色濃く残っている猫にとって、排泄の最中は無防備になるので慎重になります。また臭いが残っていることは自身の存在を外敵にアピールしてしまうので、排泄跡を神経質に隠す習性があります。
猫の理想のトイレ
・体長の1.5倍以上の大きさ
・天蓋はなしもしくは高い天井
・細かい砂の粒で固まるタイプ
・近くにうるさい電化製品がない
・夜でも多少は光がある
・数は猫の飼育頭数+1以上
トイレの縁に立って排泄していたり、短時間しかトイレにいなかったり、排泄後すぐにトイレから飛び出して来たり、トイレのあとに後ろ足を振っているようなときは、そのトイレを気に入っていない可能性が高いです。とくに近年、掃除が少なく済んで、砂もまき散らされなくて済む、一見便利なシステムトイレが問題を起こしています。システムトイレだと、どうしても臭いが残ってしまいますし、使用する砂は吸水せず尿が落ちていく硬く目が荒いチップが多いためです。泌尿器疾患、便秘、排泄の問題行動がある場合は、もう一度トイレを見直してみて下さい。