No.350 誤食の予防

犬種にもよりますが、とくに子犬のうちは誤食は多いものです。誤食の予防のしつけには以下のようなゲームがオススメです。

ちょうだいゲーム:「ちょうだい!」のコマンドで、口にくわえたものを放せるように教えるゲームです。犬がおもちゃをくわえていたら「ちょうだい」と言いながら取り上げます。同時にスペシャルなおやつ(極少量で良いです)を与え、おもちゃを返します。物に執着するタイプの犬の場合は噛まれないように注意してください。

オフゲーム:「オフ」のコマンドで、口にしたものを離して待つことが出来るようにするゲームです。おやつを手に持って、犬の鼻先に持っていき「オフ!」と言います。犬はおやつが欲しくて、舐めたり匂いを嗅いだりしますが、手に持ったおやつは動かさずにじっとしていましょう。犬が離れたら「グッド!」とほめておやつを与えます。最初はおやつから目をそらすだけでもOKです。何度も根気よく練習をしていき、最終的には床に置いたおやつでも「オフ」ができるようにします。おやつは必ず飼主さんの手から与えるようにしましょう。

名前呼びゲーム:犬が何かに気を取られていても、名前を呼べば飼主さんの方を見るゲームです。とくに散歩のときにやるのがおすすめです。名前を呼んでこちらを向いたら、ごほうびのおやつを与えて下さい。拾い食いをしそうになっても、名前を呼ぶことで防止することができます。

また、散歩中にロングリードを使わないことや、食べ残しが落ちている可能性がある、小さなお子さんたちが遊んでいる公園、コンビニのそばを通る時は抱っこする。石などを呑み込んでしまう場合は、飲み込むのにちょうど良い石が落ちている場所には近づかないなどの対処も必要です。どうしてもだめなら、コントロールが付くまで、お水の飲めるタイプの口輪などを使うのも1つの方法です。また、食べてしまいそうになった場合も、絶対に騒がず、冷静に「ちょうだい」や「オフ」のコマンドを出してください。飼主さんが騒いだり、口をこじ開けようしたりとすると、取られまいとしてとっさに飲み込んでしまうことがあります。誤食が起こってしまったら、早目に動物病院に相談して下さい。


水を飲めるタイプの口輪もオススメです

こちらもご参照下さい
No347 犬の食糞