先日、逗子海岸でレプトスピラに感染して亡くなった犬の続報です。(→No335犬のレプトスピラ症)
当該犬は2歳4ヶ月の去勢済の雄犬で、千葉県佐倉市在住、生活範囲は自宅周囲のみとのことです。
9月30日に嘔吐、下痢、食欲・活動性低下を認めるようになり10月4日に病院受診、その時の症状は、食欲廃絶、意識沈鬱、低体温(36.4°C)。 検査では急性腎不全、肝性黄疸。レプトスピラに対するワクチンの接種歴はなかったそうです。2歳で基礎疾患もなく、急性腎不全で黄疸、DIC (→No144種性血管内凝固症候群)による肺出血で死亡し、尿のPCR 検査 によりレプトスピラ陽性となったため、レプトスピラ症と診断されました。
残念ながら、このワンちゃんは亡くなってしまいましたが、この後、神奈川県でも千葉県でもレプトスピラ症の報告はありません。どおしても心配な方は、当院でもワクチンのご用意はありますが、横浜市では今のところ慌てて接種する必要はないと思います。