海外において、動物への新型コロナウィルスの感染が報告されています。香港での新型コロナウイルス感染者の飼育犬への感染、ニューヨークやインドの動物園でのネコ科動物への感染、 ベルギーやアメリカでの猫への感染などです。しかし、これまで飼育動物から人に感染したという事例は報告されておらず、ベルギー当局も「愛玩動物から人に感染する危険性はない」としています。中国やドイツにおける感染実験では、豚や鶏は非感受性であり、犬も殆ど感受性がないとしています。しかし、猫とフェレットは感受性が高く、猫はヒトのような呼吸器症状を示さず消化器症状を示して、猫から猫への感染が見られると報告がありました。今、日本の施設でも確認中です。
感染したヒトと濃厚接触のあった動物が感染する可能性は否定できないことから、ご自身の動物を感染から守るためにも、飼主さんがしっかりした感染防御の対応をとることが最も重要です。
猫は外に放さず室内で飼育して下さい。犬のお散歩時は必ずマスクをして下さい。新型コロナウイルス陽性となった飼主さんと接触のあった動物に臨床症状が認められた場合は、事前にかかりつけの獣医師と電話相談のうえ、獣医師の指示に従い動物病院で診察を受けてください。
まずは、ヒトが感染しないことです。何かご質問があれば、お電話でのご相談もOKです(診療時間内にお願いします)。