高齢になって体の自由が効かなくなってきた動物はベッドが大切になります。とくに褥瘡(じょくそう)を作らない工夫が必要になります。現在、市販されているものを大きく分類すると、高反発マットレス、低反発マットレス、ジェルマットレスがあります。
高反発マットレス:まだ十分に動けているが、歩く時間が減っている場合、立っているときに後肢がプルプルするようになったら使い始めると良いでしょう。材質は、ヘチマ状、特殊ポリエステル、ウレタンがあります。この中ではヘチマ状のものが使いやすいです。
フィーヌエアーマット
低反発マットレス:後ろ足は動かないが前足だけで動ける(犬)。自力で体の向きを変えられる。寝ている時間が長いが褥瘡はまだない場合にオススメです。材質はウレタンです。体位変換は2時間毎が理想です。
アルテア体圧分散マット
ジェルマットレス:自分で寝返りができない、褥瘡が出来そう(好発箇所の脱毛)、もしくは出来てしまっている場合に使います。ジェルマットは体位変換が少なくて済みます(3-4回/日)。材質は合成ゴムです。
エクスジェルマット
簡単にいえば、自分でなんとか歩けているうちは高反発マットレス、寝たきりになってしまったらジェルマットレスが良いです。褥瘡はベッドの問題だけでなく、栄養状態、排泄物の付着、シーツの皺や段差、皮膚のよれなどによっても出来やすくなります。体位変換したときは圧抜きをします。
迷ったらご相談ください。