No.192 ペットフード

ペットフードは便利ですが、管理には注意が必要です。ドライフードでよくあるトラブルは、大きすぎる容量のフードを使ってしまうことです。例えば2kgのチワワちゃんに3kgのドライフードを購入して使うと1ヶ月以上食べることができます。しかし、賞味期限内であっても、開封したドライフードは少しずつ酸化し劣化していきます。また、湿気で風味や触感も落ちるので、味も落ちて動物たちも喜ばなくなります。このような悪くなったドライフードを食べるとお腹を壊すことになり、食中毒様の症状、嘔吐や下痢が起こり、酷い時には血便になったりします。ドライフードは開封したら、出来れば1週間、遅くとも10日間くらいでなくなる分量の大きさを購入して下さい。

また、ウェットフードは開封したら、なるべくその日のうちに使い切るのが理想です。どうしても残ってしまう場合には、タッパーウェアの様なものに移して必ず冷蔵庫に保存し、遅くとも2~3日以内に使って下さい。また、とくに猫ちゃんはドライフードだけだと水分不足になって、腎臓に負担がかかります。ウェットフードの使用がおすすめです。高齢動物も喉が渇いたというセンサーが鈍感になっています。十分な水分を取るためにも、ドライフードをふやかすとか、ウェットフードを併用するなどの工夫が必要です。

また、値段が高ければ良いフードということではありませんが、あまり安いものは注意が必要です。

一昔前までは、ペットフードはずっと同じものを食べた方が良いという考え方が主流でしたが、現在では、病気などで療法食を使っている場合を除き、いろいろなフードを使った方がアレルギー体質になりにくく、動物もフードの選り好みをしなくなるというメリットが考えられています。とくに猫ちゃんはフードの選り好みが起こることが多いので、若いころから、いろいろな味に慣れさせると良いでしょう。

また、フードの切り替えも、半分半分くらいから徐々に1週間くらいかけてという説明がされてきましたが、現在では、いきなり変えても大丈夫といわれています。いきなり変えるのが心配な場合は、以下の方法が良いでしょう。

1. 最初の2日は従来のフード7割に新しいフード3割を混ぜて与える
2. 問題がなければ次の2日で、半々ずつ混ぜて与える
3. さらに次の2日は、従来のフード3割、新しいフード7割にする
4. ここまでで大丈夫なら、完全に新しいフードに切り替える