今年の夏も熱いですね。以前にも書きましたが、犬、猫、うさぎ、フェレット、ハムスターなどは、室温25℃以下、湿度60%以下の環境が理想です。横浜の夏は、動物が快適に過ごすために扇風機だけではなくエアコンの使用が必要です。
この時期に多くみられる熱中症の症状は、高体温、あえぎ呼吸と呼吸困難、舌や粘膜が鮮やかな紅色となり、唾液は濃く粘っこくなります。嘔吐・下痢が始まる場合もあります。
症状が進むと脱水が起こり、腎前性の高窒素血症となり、痙攣、シヨック、虚脱、DIC(播種性血管内凝固)という状態になり死亡します。とくに高齢動物、持病のある場合、短頭種などは注意が必要です。
熱中症にまではなっていなくても熱さ負けをして、貧血、白血球の上昇、痒みなどが出てきている動物も多く診ます。
お散歩も涼しい時間に行くのは当然ですが、日が落ちてすぐだとアスファルトがまだ熱を持っていて肉球を火傷することもあります。
また、熱さとは直接関係はありませんが、花火などの大きな音に対して恐怖心がある動物も対応が必要かもしれません。お心当たりの方は早めにご相談ください。
ヒトと同様に動物でも高齢化の波が押しよせています。成犬や成猫の1年はヒトの4~5年に相当します。去年は大丈夫だった環境が今年はダメということがよくあります。温度に注意して健康に熱い時期を乗り切ってください。