No.112 認知症3(CDS)徘徊

『意味もなくトボトボ歩いて、グルグルと回りながら歩き続ける、部屋の隅や家具に詰まってしまう』という症状です。前進するだけで後退ができなくなります。原因はわかりませんが、ほとんどの場合右回りです。このときにはトイレトレーニングを忘れてしまっている場合がほとんどです。オムツや徘徊場所へのペットシーツなどが必要となります。

また、階段やソファーからの落下事故、歩いているうちにケージに腕や肢が挟まれって骨折するなどの事故、屋外に出てしまって交通事故に合うなどにも注意が必要です。

EPA(エイコペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸の投与で症状が改善する場合もありますが稀です。

滑らないように、タオルやマット、人工芝などをうまく使ったり、エンドレスゲージを作ってあげたりすると管理がしやすいです。エンドレスゲージは小型犬ならば、子供用のビニールプールがお勧めです。中型犬以上だと、お風呂場用のマットのようなクッション性のあるものをつなぎ合わせて円形の大きな輪を作ると良いでしょう。市販のものもあります。


エンドレスケージの一例