お正月には、犬、猫に関わらず、異物の誤飲の事故が多くなります。人の場合はお餅が有名ですが、保険会社のアニコムの犬に対するアンケートでは『プラスチック製品』『人の医薬品』『チョコレート』『靴下、タオル、雑巾などの布類』『石や砂』『アクセサリーなどの小物』『果物、梅干の種』などが上位を占めています。
また、若い犬ほど誤飲を起こす傾向が強く、0歳~2歳の間がほとんどで、3歳以上では落ち着くようです。
犬種別では、バーニーズ・マウンテンドッグ、フラット・コーテッド・レトリーバー、ボストンテリア、ミニチュア・ピンシャー、ゴールデン・レトリーバー、キャバリア、ジャックラッセル、パピヨン、ダックスフント、ビーグル、トイ・プードルの順で多いとされていますので、0歳のバーニーズは要注意と言うことになりますね。
誤飲で緊急性のあるものとしては、串などの尖ったもの、紐類、医薬品、ネギやチョコレートなどの中毒を起こす可能性があるものなどでしょうか(中毒に関しては、メルマガのバックナンバー9、10。『犬、猫に与えてはいけない食品、薬』を参照して下さい)
串などで胃腸が穿孔したり、紐によって腸が手繰られてしまい急性腹症を起こすことはよく見られます。また、当然ながら医薬品やネギ類によって中毒が起こった場合も迅速な対応が必要です。
もちろん、お正月に関わらずですが、誤飲事故がないように十分注意してあげて下さい。
今年も1年間ありがとうございました。皆様、良いお年をお迎え下さい。