ジリスの骨は、ヒトや犬猫などと比較するとずっと軽くて薄く脆いです。そのため、外傷では骨折がとても多く起こります。とくに肢や腰の骨の骨折が多いですが、全身の骨が脆いのであらゆる骨を骨折します。
骨折の原因は、高い場所からの落下、着地の失敗、誤ってヒトに踏まれる、ケージやドアに挟まる、すのこに肢を引っ掛ける、回し車に引っかかる、抱っこを嫌がり暴れるなどですが、病気(上皮小体機能亢進症や骨粗鬆症、腫瘍など)に付随して起こる場合もあります。
治療は、骨をピンで固定する外科手術、バンテージでのギブス固定、ケージレスト(動きを制限すること)などを組み合わせて行います。骨折した部位や受傷部位の状態、年齢や一般状態などにより、どの治療方法を取るかを判断しますが、体が小さいので、プレートなどの強固な固定が可能なインプラントが使えないのと、骨が脆いため、犬や猫よりも治療が難しい場合が多いです。
骨折の治療は最初の2-3週間がとても重要です。自己治癒能力で、骨折を治すための細胞や蛋白がどんどん産生されるのが初めの2-3週間です。また、術後の安静も重要です。動きが激しいため、とくに肢の骨折では、環境の整備やきちんとした看護が必要です。犬や猫なら2-3ヶ月くらいで完治するものがジリスはそれ以上かかることもあります。最悪の場合断脚が必要な場合もあります。無治療だと咬んで骨が露出してしまう場合があるので早期の対処が必要です。
リチャードソンジリスの脛骨腓骨複雑骨折