No.200 半導体レーザー(Semiconductor laser)

半導体レーザーはダイオードレーザーとも呼ばれ、強い光のエネルギーを利用して、様々な治療を行うことが出来る医療機器です。出力や照射方法、またアタッチメントを変えることで様々な治療に応用できます。血行や細胞の活性化を促し、神経炎、関節炎、筋炎、皮膚炎、創傷などに対しての消炎、疼痛緩和、治癒促進に非常に効果的です。とくに神経や関節の炎症性疾患の治療において効果を発揮します。また、無麻酔では行えないような外科手術も、半導体レーザーを使用することで行える事もあるので、高齢や体が弱くて全身麻酔のリスクが高い動物、エキゾチックペットなどへの治療の幅が広がります。半導体レーザーによる治療は、動物に対して治療に伴う大きな苦痛を与えず、大きな副作用もありません。

獣医療界における主な適用には以下のようなものがあります。
・椎間板ヘルニアなどの神経疾患の疼痛の緩和、治癒促進
・関節炎の疼痛緩和、治癒促進
・創傷の治癒促進
・歯周病への抗菌、抗炎症作用
・小さな腫瘤の蒸散
・逆さまつげなどの脱毛
・手術時の血管シーリング(癒合・閉鎖)

半導体レーザーもにも欠点があります。眼に直接照射してしまうと白内障を誘発することがある、腫瘍に対しては大きくしてしまう場合があるなどです。しかし、きちんと使用する状況を選び、適切に使用すれば動物たちにとても恩恵の多い治療です。